世の中に沢山あるブラック企業に見分け方を知りたいですよね?ブラック企業に就職したくない就活生や転職希望者へプロ社畜の見極め方をお伝えします
ブラック企業とは
ブラック企業という言葉は2000年代後半から世に広がりはじめ現在では広く定着している言葉となりました。根性論で過酷な長時間労働を強いられたり、ハラスメントにより退職に追い込まれる等、決して他人事ではなく身近事件事故としても報道されることも少なくありません。厚生労働省では定義では定めていませんが「若者の使い捨てが疑われる企業等」と称して対策を講じているようです。
① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
このような企業に就職してしまった場合の対応としては、第一義的には会社に対して問題点の改善を求めていくことが考えられます。しかしながら、新入社員が単独で会社に問題点の改善を求めて交渉等をするのは現実的には非常に難しいと考えられます。したがって、問題点に応じて外部の関係機関や労働組合に相談することも有効な手段と考えられます。


ブラック企業の特徴
ブラック企業の特徴は常に人員不足であり、ハローワークなどで常時募集しているなどと聞いたことがありませんか?
このような企業の特徴は賃金が低く長時間労働を強いられるので従業員が疲弊しています。疲弊した従業員からは良質なアウトプットが生まれるはずもなく、売り上げも目減りし退職者が増える結果となります。
結果として残された人員の仕事量が増えさらなる悪循環を産み出します。中堅社員が少なくベテランと新人の比率が大きい企業も危険です。
利口な人員から見切りを付け転職や退職を行い結果として事業規模の割に働き盛りの現役世代が少なく残された人員に過酷な労働を強いる企業も珍しくありません。

ブラック企業の見分け方
実際に、ブラック企業の特徴としてわかりやすく世間一般的に認知されているものは
「過酷な長時間労働」、「残業代や賃金の不払い」、「離職率の高さ」
この3点がわかりやすいのではないでしょうか?
そのほかにもセクハラやパワハラ、自爆営業などその特徴は数えきれませんし、求人の段階で見抜く事が必要となります。
1度ブラック企業に身を投じてしまうと多くの人生の時間とお金を費やしてしまうことも・・・今後の就職活動や現在働いている仕事環境にこのブラック企業の特徴が現れているかチェックしましょう。

「過酷な長時間労働」
労働基準法36条により「1日の労働時間8時間、1週間に40時間以内」と決められています
これらの時間を越えて労働を行う場合は労働監督署への届け出が必要となります
それらもあくまで常識の範囲内での労働時間となるので、あまりにも日付をまたぐ労働や12時間以上の労働が常態化されているものは違法となる可能性が大きくあります
定時になると上司がタイムカードを処理しそのまま2~3時間の延長戦へ突入します。上司だけでなく会社全体が黙認している様な状況であり正常な思考回路が支配されていきます
タイムカードを切ってからが仕事だ!というような間違えた常識を植え付けられてしまいます。インターンシップや見学会でもしタイムカードなどが置いてある現場があればこっそり覗き見てもよいかもしれません。出欠勤の鉛筆書きは注意です。
24時間働けますか?と目の奥で語ってくる上司もいます、優しく語りかけてくる人事担当者の目の奥を伺って下さい
「残業代や家賃の不払い」
残業代、賃金の不払いは違法です。企業側が残業を指示しているにもかかわらず、割増賃金を支払わない、いわゆるやりがい搾取を当たり前にしてはいけません
企業側も指示をすると賃金支払いが発生するので、自主的に従業員に言わせようとする、そのような企業側の人間・経営者も少なくありません
固定残業代であっても企業側が定めた労働時間を越えた部分に関しては残業代を支払われるケースが多いようです
「離職率の高さ」
離職率の高さは業種によっても異なりますが、宿泊・飲食サービス業、生活関連サービス、教育学習サービスいわゆるサービス業の職種が目立ちます
サービス業は基本的な生産性もあまり高くなく、肉体的な負担も大きくなります。これらの業界・業種の人手不足感は否めず、従業員への負担も大きなものとなっております
新入社員の直接の先輩が30代中盤であったり、転職で入社した会社の社員やスタッフがやたらと気に掛けてくれる、もしくは全く関与してもらえない・・・これらの会社は危険な兆候があります。
ブラック企業は基本的に人員不足であるため一人あたりの仕事量が膨大であり余裕がありません。辞めないようしつこいくらいに気に掛けたり、またすぐに辞めるからと仕事を教えてもらえない等社員に余裕がない状況にあります。

まだまだあるよ、ブラック企業度チェック
あなたの会社や入社したい!就職先の雰囲気はブラック企業ですか?チェックしてみましょう。就活生に捧げるブラック企業の見破り方を伝授!
事あるごとに精神論
ワンマン経営者に多いかもしれません。自身の成長・成功経験を同調し求める風潮には注意をする必要があります。大声を出させる、目標を書かせる、ひたすらがむしゃらに行動させるといったがむしゃら社員が好きな経営者も少なくありません。会社の合同説明会面接の場で精神論が出てくる場合は少し気をつけた方が良いかもしれません。
ハラスメントが横行している
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
代表的なものはパワハラ・セクハラですが他にもマタハラなど数え上げればきりがありません。入社前の面接でハラスメントへの取り組みを質問してもよいかもしれません。
質問が理由で不採用となるならば横行していると暗に認めていると判断しても良いかと思います。
常に人員を募集している
中途採用の方などは転職活動で様々な募集企業の情報を得ていることもあるかと思います。
求人広告はおもに1ヶ月から2週間の契約で出されることも多く、数ヶ月に渡りまだ募集している・・・と
気づいた企業はそもそも賃金面で募集が少ないのか、業務内容がハードで人員が続かないなどと考えることが出来るかと思います。
ネットの口コミを見ていると辛くなる
昨今は転職サイトなどでも情報を仕入れることが出来る時代です。サイトからお目当ての就職先や転職先の情報を仕入れてみるのも一つの判断材料になりますし、Googleの口コミでも企業の雰囲気を知ることも出来るかと思います。
しかしながら、ネット内の情報には恨み辛みを持ったコメントも少なくなく、必要以上に企業に対してマイナスなイメージを抱いてしまうかもしれません。
これらの情報はあくまでも判断材料の一つとして気にとめておくと良いかとも思います
短時間で管理職になる、名ばかり管理職
特に中小企業に見られる傾向もあるかと思いますが、管理職になると残業を支払う義務がありません(深夜割増賃金は別)
実態は平社員の様な扱いで部下のいない、名ばかり管理職が横行していることもあります。
名ばかり管理職の特徴
- 業務において重要な決定権を持ち合わせていない
- 出退勤の管理を自身で行うことが出来ない
- 賃金面で地位に相応しい待遇がなされていない
- 管理職なので残業代が発生しない
- 部下がいない
管理職は現場や業務人員を管理する事が仕事となりますので、聞いたことのないカタカナの怪しい役職や一人親方の様な役職は名ばかり管理職の可能性が高まります
ブラック企業を避けるためには
ブラック企業に身を投じてしまうと心身ともにすり切れてしまいます。面接の場できちんと思うままに担当の方へ自身の言葉で聞いてみましょう(ネットに書いてありましたけど・・・などはNG)。
きちんと意識をした取り組みを行っている企業は質問に誠意を持ってお応えいただけます。そのお応えいただいた言葉にあなたも誠意を持って返答すればお互いにプラスの効果が見込めるかと思います。恐れるに足らず、何事もチャレンジしてみて下さい。