19世紀末頃アメリカでマーケーティングという概念が誕生し1世紀が経過しております。今回は新入社員やマーケティング初心者に向けて基礎的な解説を行いたいと思います。
※当ページは一部にプロモーションを含みます
マーケティングコンセプト(マーケティング概念)
マーケティングコンセプトとは?
企業経営において必要とされる、企業の市場に対する考え方や接近方法と捉えることが出来、その方法は時代とともに異なっていきます
各時代における企業の市場に対する考え方・捉え方。とも言うべきでしょうか・・・少し難しいですね
マーケティングの定義
AMA(アメリカ・マーケティング協会)が社会情勢やビジネス環境に合わせてその変化とともに定義しております
2007年の定義では
Marketing is the activity, set of institutions, and processes for creating, communicating, delivering, and exchanging offerings that have value for customers, clients, partners, and society at large.
マーケティングとは顧客やクライアント、パートナー、さらに多くは広く社会一般にとって価値のあるサービス・製品・商品(オファリングス)を創造・伝達・提供・交換する為の活動とそれに関わる組織・期間・および一連のプロセスを指す
と唱えています
ここではマーケティングは営利はもちろん、社会へも価値を提供することであると定義されています
2004年の定義では
Marketing is an organizational function and a set of processes for creating, communicating, and delivering value to customers and for managing customer relationships in ways that benefit the organization and its stakeholders.
マーケティングとは、顧客に価値を創造、伝達、提供し、組織とその利害関係者に利益をもたらす方法で 組織の機能であり、顧客関係を管理するための一連のプロセスです。
と唱えています
2004年はマーケティングは顧客へ利益を提供する手段であると定義されています
同じAMA内でも3年で顧客への利益を中心とした考え方から、社会に働きかけるより大きな概念として捉え方が変更されています。このように時代とともに定義が更新されています
日本マーケティング協会の定義
日本マーケティング協会では1990年にこのように定義されました
マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。
同じマーケティングという言葉でもアメリカでは価値を創造すること、日本では市場を創造すること、若干のニュアンスの違いがあるのですね!
フィリップ・コトラーのマーケティングコンセプト
フィリップ・コトラー
アメリカの経済学者であるフィリップ・コトラーは、現代マーケティングの第一人者としても知られています。近代マーケティングの父や神様として称されており、「マーケティングの役割とは、たえず変化する人々のニーズを収益機会に転化することだ」など本質について広く理解を得るための行動を行っております。
マーケティング 1.0
1.0の段階は「製品中心のマーケティング」であるとも言えます
生産した製品を全ての潜在的消費者へ売り込み、規格化と規模の経済によるコスト削減を以て、低価格でより多くの消費者に製品を買ってもらう段階であると言えます。
マーケティング 2.0
2.0においては「消費者志向のマーケティング」であります
1.0の段階とは異なり、消費者は十分な情報を持って製品の比較を行います。製品の価値は消費者によって決められ、消費の選考は多様化しております。消費者の暮らしは豊かになっているので、幅広い選択肢の中から製品を選択する事が出来ます。
マーケティング 3.0
3.0は「価値主導のマーケティング」と言えます
選択する製品やサービスに対し機能や感情的な満足だけでなく、社会的・経済的・環境公正に対する欲求を満たすものに価値を見いだす精神的な満足も求めます。企業のミッションやビジョンに共感できる製品やプロダクトに価値を見いだします。
マーケティング 4.0
4.0は「自己実現のマーケティング」と表現できます
3.0の発展系として唱えられたこのマーケティング概念は、ここ数年のインターネットやSNSの普及が大きく貢献していると言えるでしょう。マズローの社会的欲求段階の最上位である自己実現の欲求、今までの製品主体(モノ)から感動体験(コト)へ価値を見いだす段階であり、その体験を共有したい企業と顧客のオンライン・オフライン交流を一体化させるアプローチ方法と考えることが出来ます
マズローの社会的欲求段階を解説したブログも過去に書いてあります。良かったらぜひご覧下さい。
まとめ
マーケティングは口で説明するには抽象的で難しく感じますが、企業の市場に対する考え方と捉えても良いかも知れません
実際のビジネスではマーケティングマネジメントと呼ばれており、
環境分析、目標設定、市場細分化、市場ターゲッティング、市場ポジショニング、マーケティングミックス(4P)の開発と実行を行っていきます
また、次回のブログで公開していきたいと思います
では、みなさま良い社畜ライフを送りましょう!