10月に入り採用通知や内定通知が届いていることかと思います。春が来る前に、会社組織を予習して、スムーズな新社会人生活を心がけておきましょう。
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組織とは何か?
組織とは
共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである。
引用元:Wikipedia 社会科学組織より
少々難しく聞こえますが、沢山の人が同じ目的(利益を上げる)を達成するために集まった集団と解釈できます。内定の皆様は入社する=利益を上げる事が、必要となってきます。この概念をを唱えたのがバーナードという方です
チェスター・バーナードの組織論
アメリカの経営学者であるバーナードは組織が成立する為には3つの条件があると唱えました
- 共通目的・・・従業員等に理解されなければいけない組織の目的、経営目的。
- 貢献意欲・・・協働意欲とも言われ、組織の一員として頑張って働く意欲。
- コミュニケーション・・・上司や従業員間の意思や伝達回路。
バーナードはこれら3つの条件は、上司や経営者側が構築しなければいけない、重要な役割であると捉えています。これらを構築するためには強いリーダーシップが必要です。
リーダーシップについては過去ブログにまとめてあります。どうぞご覧下さい
組織構造と階層分業
会社組織は分業化(専門化)の原則に沿って編成されております。経営者による管理行動と現場による作業行動に分けられます。
- 管理行動・・・経営者を指した行動。
- 作業行動・・・一般従業員の行動。
経営者による管理行動には経営目的の決定や経営戦略を設定する経営者行動。この行動を受け、現場管理者等による経営計画を策定し、仕事を分配して作業者の効率化を達成していきます。
管理階層
現場従業員は作業行動とも言われており、現場でのサービスの生産販売に関わっています。トップマネジメントの行動(経営判断)が現場に降りて、初めて組織は動き出します。
組織図で示すとこのような形になります。
それぞれの階層がそれぞれの役割を行う、分業化(専門化)に徹する形となります。経営者層は日常的な業務から開放されて、高度で全体的な意思決定に専念することが出来ます
専門化の原則
専門化(分業化)により特定の職務に専念する事となり、各部門担当者は得意とする知識・能力の集中利用、迅速な業務の習熟による大きな効果を生み出すことが可能になります。
先ほどの組織図で表わすと、デザイン課はより魅力的なデザインの選考と提案。製造課はより年密なスケジュール計画の立案。高度な専門化は会社の大きな魅力(コアコンピタンス)になります。
コアコンピタンスについて
命令統一性の原則
組織の秩序を維持するために、常に特定の上司から命令指示を受けることが望ましいとされています。この原則を命令統一性の原則と呼び、職位を飛び越えての垂直分業の指示などは組織混乱の原因となります。
新入社員の現場において、いきなり事業部長や取締役が指示を出してくると、どうしていいかわからずオロオロしてしまいます。その逆もまた然り、意見を述べるときは、直属の上司にまず相談しましょう。
小さな企業では人員数や企業規模の問題により、専門化が進むことが難しい場面もあります。1人の従業員が複数の業務を掛け持つ事も珍しくありません。
ライン・スタッフ制
分業化(専門化)するにつれて垂直分業が進みますが、この全体項目を補佐する役割としてライン・スタッフ制が取られます。
つまり、社長がパソコンを売りたい、事業部長が作りました。では、誰がこのパソコンを沢山売るの?ということです。ラインがパソコンを開発製造し、スタッフが実際に販売活動を行います
スタッフ
図の中に営業部を室内に組み込みましたが、一般的には営業部が独立している事が多いです。スタッフの主な職はラインの支援(財務部・システムなど)でありますが、規模の小さな企業では、作る人と売る人と行った形の分かれる認識で、良いと思います。
様々な組織構造のあり方
組織のありか方には様々な形があり、前出の例は製品を主体とした製品別事業部制組織(製品が前提の組織形態)と呼べるでしょう。他にも様々な組織形態があります。
機能別組織
一般的な企業形態であり、トップダウンの指示が行いやすい、中小企業などの比較的規模の小さな企業に多い形態です。経営者の裁量に依存することが多く、万が一の際は機能不全に陥りやすい欠点もあります。
カンパニー制
大企業に見られるカンパニー制の特徴は、各部署=(子)会社の独立採算制と収益を重視した組織形態です。各部署が独立性が高いため部署間での情報共有に乏しく、本社や経営者のコントロールもきかず、相乗効果や事業再編に困難な場合があります。
皆様の企業はどの制度を採用しているのでしょうか?配属先の企業や部署の仕組みをあらかじめ勉強しておくと組織形態の理解と把握が行いやすいかも知れませんね
まとめ
今回は会社や組織の仕組みを取り上げました
どのような会社組織もいずれかの組織形態を採用しており、来春入社の方などはある程度頭の中に、理解しておくと良いかも知れませんね。
会社の規模に従って機能別組織→製品別組織→カンパニー制と採用していく事がほとんどなので、自身の会社の採用している形態と照らし合わせるだけでも、今後の発展性が見込めるかと思います。
それではみなさま、良い社畜ライフを!