マーケティングを実際に活用するにはどのようにしたら良いのでしょうか?今回はプロ社畜がマーケティングの考え方を解説いたします。
※当ページは一部にプロモーションを含みます
マーケティングマネジメントとは?
フィリップコトラーは、マーケティング活動を以下のように定義しています
- 市場の分析
- 標的市場の選定
- マーケティングミックス戦略の開発
- マーケティング活動の管理
図式で表わすとこのようになります
まず、環境を分析して本当にモノが売れるのか、そしてどこで・何を・どのように販売すると、最大限の効果が得られるかを考えるマーケティング手法です
過去ブログにマーケティングのコンセプトと定義を取り上げております、ぜひコチラもご覧下さい
マーケティング環境の分析と目標設定
マーケティング環境の分析
環境の分析においては以下を用いて、企業や組織が置かれている環境を把握・分析する必要があります
機会と脅威は新規事業や自身の開発・既存事業の拡大におけるプラスとマイナス要因。
強みと弱みはいわゆるヒト・モノ・カネ・情報。
競争企業や業界の平均値と比べて強い・弱いと考えると良いでしょう
SWOT分析とは
上記の分析を元に企業や組織が置かれている環境を把握するためにSWOT分析を使用すると効果的です
このSWOT分析を用いて最大限の効果を得るのは機会✕強みです。一方で脅威✕弱みの事業・製品は即座に撤退するのが良いでしょう。自身の弱みを自覚することも大切です。
マーケティングの目標設定
売上高
マーケティング目標として最も重要で一般的な項目です。
利益額・粗利益目標
売上高だけではなく利益の額を目標に定めます。売上高粗利益率や資本利益率(ROI)の数値設定を目標とします
マーケットシェア・市場占有率
目標とした市場の全需要の中で、自社の売り上げの占める割合を指します。
自身の戦略(差別化戦略や低コスト戦略など)を採用するのか、競争上の地位(リーダー、チャレンジャーなど)を明確にする必要があり、その戦略に応じたマーケットシェアが設定されます
企業・製品イメージ目標
この目標は市場のリーダー企業がそのままイメージ設定することが多いです。
ただし、イメージそのものを数値化し分析することは他の目標設定に比べて難しいものがあります
ターゲットマーケティングと市場細分化
マーケティングの目標が設定された後、はその目標を達成するための市場を選定する必要があります。
この選定においては市場を同じニーズを持つ消費者グループに細分化する必要があります
市場の細分化
個々のニーズに合わせて市場を細分化し、その細分化された市場の中で最も適切な市場をターゲットとして選定します
細分化の基準として
- ジオグラフィック基準(地理的基準)・・・地理、気候など
- デモグラフィック基準(人口統計基準)・・・年齢、性別、所得、学歴など
- サイコグラフィック基準(心理的基準)・・・消費者の価値観、ライフスタイルなど
- 行動変数基準・・・消費者の心理的側面
があります
例)漫画雑誌
デモグラフィック基準
少年(小中学生)、男性、→ 少年ジャンプ
未就学児、男性、→ コロコロコミック
未就学児、小学生、女性 → りぼん
例)スタッドレスタイヤ
地理的基準
北海道、東北、中部、北陸、中国 → 地域TVCMやスポット広告
市場細分化の要件と有用性
細分化した市場が有用(有効)であるためには以下の要件を満たす必要があります
- 測定可能性・・・効果的な市場の規模、購買量を測定できること
- 到達可能性・・・生活情報などを測定する事が出来ること
- 維持可能性・・・市場が十分に規模と利益を持っていること
- 差別化可能性・・・ターゲットをきちんと区別できること
- 実行可能性・・・ノウハウや人員などが十分に備わっていること
少し難しい表現ですが、細分化された市場で消費者の多様なニーズや市場の変化に対応するために、有効な市場できちんとした対応が取れることが必要になります
市場ターゲッティング
細分化により選定した市場にターゲットを定めていく必要があります
無差別型
単一の製品を全ての市場に投入していく
差別型
細分化された市場それぞれにニーズに合わせた製品を投入していく
集中型
細分化された市場の中から特定の市場を定め、集中して最適な製品を投入していく
それぞれの対応のメリット・デメリットを考えます。例えばこのブログは初心者の為のマーケティング講座とも言えるので差別型(マーケティング初心者)とも言えるでしょう
市場ポジショニング
市場細分化とターゲティングの最終段階として、ポジショニングマップを作成し相対的な分析と評価を行います。
このマップを作成することで新製品のポジションや既存商品のリポジションが見えてきます
外食コーヒーのポジションを考えてみました。このマップで新規参入を考える際、低品質で安価なポジションは利益も低く競争も強いのでレッドオーシャンと呼べるでしょう。左上部で独占的に販売できる、効果的な方法があればガッポリ儲かりそうですね
マーケティングミックス、4Pの開発と実行
環境の分析と目標の設定、ターゲッティングが揃ったうえで具体的な方法(マーケティングミックス)を考え実行していきます
マーケティングの4P
マーケティングの4Pとは
- 製品(Product)
- 価格(Price)
- チャネル・物流(Place)
- プロモーション(Promotion)
の4つを指します
製品(Product)
製品の企画・設計・製造をおこなう
価格(Price)
製品の価格を決定する
チャネル・物流(Place)
製品の販路を検討しその流通経路を構築する
プロモーション(Promotion)
製品の売り上げが上がるように広告・販促の企画と実行を行う
長々となりましたが、市場を分析し売れるものを策定し、どこで何をどのように売るか考えてからモノを作り販売する。これが一連のマーケティングの考えと流れですね
まとめ
今回はマーケティングの一連を取り上げました
マーケティングは基本的には市場のニーズを探り、適正な製品を投入していく流れになります
このマーケティングを応用すればブログを行っている方にも、効果的な市場探りが行えるのではないでしょうか?
中小企業の戦略をブログにも応用し、競合相手が少ない(ニッチ)な市場でトップを目指す、ニッチトップを目指すのが最も効果的な方法であると思います
その戦略についても今後取り上げていきたいと思います
それではみなさま良い社畜ライフを!