絶対に絶対はない。織田信長の名言をビジネスに取り入れよう。

現役プロ社畜が解説する、社畜に刺さる戦国武将名言シリーズ。今回の言葉も現代の働く私たちに通ずるものがあるのではないでしょうか?コチラの言葉を取り上げたいと思います。

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戦国武将名言・絶対に絶対はない

今回取り上げる「絶対に絶対はない」は天下布武で知られる織田信長の言葉です。一見矛盾しているように聞こえるこの名言はどのように考えていけばよいのでしょうか?

絶対に絶対はない・織田信長の言葉の意味を考えよう。

この言葉の意味は2つあると言われています。その2つの意味を考えてみましょう。

まずは、絶対に不可能なことはないと考えることが出来ます。つまり、

不可能である事柄にも必ず突破口はある。切り開ける道がある。

信長を語るうえで欠かせないエピソードは「桶狭間の戦い」でしょう。2万5千兵もの大群で侵攻してきた今川義元に対し、織田軍はわずか2千兵。数で勝る今川軍に正面対決では勝ち目がありません。この時、信長のもとに義元が桶狭間山で休息をとっているとの一報が入ります。視界を遮るほどの嵐とも呼べる大雨の中、好機と見た信長は義元の本陣へ奇襲をかけます。大軍を引き連れ相手を見くびった義元の慢心と信長のあきらめない状況判断と決断力。不可能に思える事柄にも必ず勝ち筋はあるということを信長自身が行動で示しているのです。

一方で、この言葉には正反対の意味合いがあり、

絶対に大丈夫と思うことが慢心であり、慢心から隙が生まれ、命を落とす

信長のエピソードで桶狭間の戦いと並んで有名なエピソードは本能寺の変でしょう。天下布武を掲げる信長にとって、難敵ともいえる甲斐の武田家を征伐した後、次なる敵は中国方面の毛利家でした。中国方面の指揮官であった羽柴秀吉からの要請に応える形で京に入った信長。一説によると朝廷に甲斐征伐の報告、本能寺で茶会を開くためだったともいわれています。用心深い信長が僅かな供回りとともにいるところを明智光秀に狙われてしまったのですが、本能寺の変では信長だけではなく、嫡男の信忠も討たれています。絶対に絶対はないと義元を討ち取った信長の最期は、自身のわずかな慢心により信頼していた家臣によって討ち取られてしまい、その後の織田家の衰退をも招いてしまうのでした。

社蓄モンキ
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まさに諸行無常、戦国の世とはなんとも因果なものです。

ビジネスで考えよう・絶対に絶対はない

現代のビジネスにこの言葉は当てはまるのでしょうか?考えてみましょう。

どんな不利な状況にも必ず突破口はあると考えることが出来ます。難しい顧客の要望に応えたとき、顧客の不安が大きければ大きいほど達成した際の満足度は高まります。ノルマが厳しい数字を達成したとき、納期が厳しい要望に応えることが出来たとき、ダメもとであるがゆえにその評価は高まります。常に可能性を捉え、何事もあきらめない事が大切であると言えます。

前出はあきらめない事で突破口を見出す考え方ですが、慢心から生まれる隙が命取りになることがあります。日々こなしている発注書の数字、納期の見落とし、ほうれんそうを行っていないなど。日常の業務一つでも見落とし一つが大きなミスとなり、取り返しのつかない大問題になることがあります。毎日のルーティンこそ慎重に確認する必要があります。

社蓄モンキ
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ビジネスは最後に必ず人が責任を持つものです。システムに慢心し確認を怠ると取り返しのつかないことも起こりえます。そのミスをカバーするのも人です。ピンチのあとにはチャンスありですね。

絶対に絶対はない・言葉のパラドックス

絶対に絶対はないと言われて皆が思い浮かぶのが「矛盾」でしょう。

矛盾とは

事の前後が食い違い、つじつまが合わなくなってしまう事の例え

古代中国の商人がなんでも貫くことが出来る矛(ほこ)と、どんな攻撃も防ぐ事の出来る盾(たて)を宣伝し販売していました。ある人が、「ではその矛でその盾を突いてみてはどうなるか?」と尋ねたところ、商人は言葉に詰まってしまったのです。

社蓄モンキ
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絶対に絶対はない、この言葉を捉えると矛盾という言葉が考えられますが、織田信長が口にした意味合いとはまた意味が違いそうですね。

社畜のビジネス用語・二律背反(にりつはいはん)

二律背反とは2つの命題にいずれも妥当性があるが、同時に成り立つと矛盾を生じる状態を指します。地球温暖化防止の為にEV車の導入を促進するが、電気を起こすための火力発電は大量のCO2を排出してしまうなど。ビジネスの用途に限らず現代社会において、様々な使用方法があると言えるでしょう。

社蓄モンキ
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仕事をしていると様々な無理難題が降りかかります。残業禁止の日に限って翌日までに提案書を仕上げておけと、しかも定時ぎりぎりに言ってくる上司。ビジネスで使用する二律背反(にりつはいはん)という言葉も矛盾の類義語です。

まとめ

織田信長の名言でしたが、仕事においてもチェックや確認を怠ったときに限って、大きなミスを起こしてしまうものです。絶対に絶対はないと相手の慢心を突いた信長が、最後には自身の油断をもとに討ち取られる。現代の私たちも信長から学ぶことは多いのではないでしょうか?

それでは皆様よい社畜ライフを

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