就職に注意!?金額から見るブラック企業が多い業界とは?

誰もが避けたいブラック企業。そのブラック企業が多い職種と業界を現役プロ社畜が解説します。あくまでもプロ社畜の見解として企業の数字面(稼ぐチカラ)、就職活動や転職活動にぜひ参考になればと思います。

※当ページは一部にプロモーションを含みます

ブラックが多い業界

宿泊・飲食サービス業

まず、ブラックと聞きイメージされる業界の1つではないでしょうか?

長時間労働、サービス残業が当たり前の過酷な労働環境が世間でも話題になり
ブラック企業大賞にその名が挙げられている事もご存じではないでしょうか?

では、なぜそのように長時間労働が蔓延することとなるのでしょう?
業界の事業者数と業界売利上高から見てみましょう

事業登録社数:約50万社
業界売上高:およそ年間25兆円
1社あたりの平均売上高:5,000万

勤続平均年齢:42歳

平均年収:323万円

平成28年度厚生労働省賃金構造基本統計調査 産業別宿泊・サービス業より

あくまでも企業の平均値であり、企業規模によって大・小ありますが


1社あたりの平均売上高から見ても決して生産性の高い業界ではありません

生産性が高くないので、給与面に反映しづらい現状があると捉えましょう

1社あたりの付加価値額 (もうけた額) も2,100万円ほどとなりガムシャラに働いて自身の年収をあげたいきたい!1,000万円プレーヤーとなりたい!と思うのであれば

業界の選択から、再考をオススメします

運送業

続いて高齢化、担い手不足と言われている運送業を見てみましょう

国内24兆円と言われる物流規模の中、
陸送トラック業界は14兆5,000億円といわれています

昨今では、インターネットショッピングの増加により宅配の需要も大きく増加しています。

荷物の小口化により物流件数も
1,990年の1,400万件から2,015年の2,300万件
25年の間で1.6倍もの物流が増加しています

昨今のコロナウィルスによりさらなる物流数の増加が予想されます

ここで気になる点は荷物の小型化と件数です

荷物の小型化=客単価の減少

物流件数の増加=配達件数の増加


宅配の場合においても一度配達する際に
大きいモノと小さいモノは同じ労力です

手間が増えて単価が減少している
つまり、生産性が悪くなっています

ドライバーの高齢化・運送燃料の高騰も問題になっており担い手不足(人手不足)と燃料の高騰による生産性の悪化も避けることのできない問題として深刻視されています

介護業

上記の産業と1つ異なる点は

拡大産業であるといえます

介護事業は年を追うごとに増加傾向にあり、純粋な事業規模とすれば増加にあるといえるでしょう

2000年には218万人であった要介護認定者数は現在ではおよそ670万人ほど、さらに2025年ともなると「団塊の世代」が75歳以上となり後期高齢者人口が2,180万人ともいわれております

一方で介護職員の人材不足が大きな課題として残ります

平均年齢42歳、平均年収340万と他の業種に比べれば低い水準です

しかしながら、国の政策等々やIOTのイノベーションにより今後大きく改善される期待も持てます

ちなみに、2025年の日本の総人口予測は1億1,900万人と予想されそのうち高齢者数(60歳以上)の人口は4,400万人、つまり日本の人口2.7に1人は60歳以上の高齢者となります

今後はこの高齢者層が高齢者を介護する時代がやってきそうです

まとめ

今回はブラック企業が多い3つの業界をご紹介しましたがいずれも生産性が主な原因としての低賃金・長時間労働が考えられます。

稼ぐチカラが弱い→マンパワーで乗り切る→ブラックな環境になる

この負のスパイラルが業界に横行しているともいえます

まず、就職をされる方、転職を希望される方は自身の考えるチカラ・調べるチカラを身につけ、自身が働き手として納得ができる、将来性を期待できる分野へ飛び込んでみてはいかがでしょうか?