勝って兜の緒を締めよ、戦国武将の名言をビジネスに活かそう。

現役プロ社畜が解説する戦国名言シリーズ。今回はビジネスでも良く使われる「勝って兜の緒を締めよ」を取り上げてみましょう。

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北条氏綱の名言「勝って兜の緒を締めよ」

北条家当主・北条氏綱の遺した言葉としても知られています。北条氏綱は北条早雲(伊勢 宗瑞)の嫡男として生を受け、領土拡大とともに鎌倉鶴岡八幡宮の再建を行い、源頼朝以来の東国武家政権政治の後継者を主張するに等しい働きを行いました。

北条氏綱
社畜モンキ
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余談ですが、この父北条早雲は戦国時代早期の武将。いわば戦国時代を始めた武将といっても過言ではりません。

「勝って兜の緒を締めよ」名言の意味と五箇条の訓戒状

勝って兜の緒を締めよ

戦いに勝ったと油断をしてすぐに兜を脱いでしまうと、流れ矢や思わぬ反撃に合い命を落とすこともある。戦いに勝った時こそ兜が脱げぬように、しっかりと結び最後の最後まで油断しないように

との教えです。

現代の言葉では「おうちに帰るまでが遠足です!」と幼稚園、小学校時代に先生に教えられてきたのではないでしょうか?現代も、戦国の世も、一瞬の不注意が最も恐ろしいものであり、命取りになることもあります。

社畜モンキー
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成功した後や、順調に達成したときこそ何か大きな落とし穴があるものです。何事も気を抜かず謙虚であることが大切ですね。

この言葉は氏綱が氏政に五箇条の訓戒状として遺したうちの1つとしても知られています

五箇条の訓戒とは?

五箇条の訓戒とは氏綱の遺言であり、嫡男の氏康に残した言葉として知られています。

  1. 義を重んじる
  2. 人を大切にする
  3. 分をわきまえる
  4. 倹約を心がける
  5. 驕(おご)らない

どの言葉も現代に通ずるものがあり、北条の名を関東に知らしめた氏綱の謙虚で力強い人間像が伺えます。

社畜モンキー
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氏綱も先代の早雲より、21箇条の訓戒を受けています。北条家の強さはこの謙虚さを愚直に守り続けてきたからこそにあるのかも知れません。

「勝って兜の緒を締めよ」ビジネスでの使い方

現代のビジネスシーンではこの言葉をどのように使用したら良いのでしょう?

例え文を考えてみました・・

今回のプレゼンは上出来だ、が次もある・・勝って兜の緒を締めよ、が如く気を引き締めていこう。

上々の出来であっても結果が出るまでは気を抜けません。ましてや浮かれて次の仕事をポカしてしまっては元も子もありません、1つ1つの仕事を丁寧に精一杯こなしましょう。

社畜モンキー
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見積りだけ発行して仕事を受注した気持ちになってはいけません。契約までグイグイと行きましょう。

前回の試合は奇跡的に勝利できた、次の試合まで気を抜かないように。

ライバルとの試合に勝利し、精根尽き果て力を使い果たしてしまっては元も子もありません。チームとしての動き方や配分は監督の技量がものをいいます。これらの事はビジネスにも通ずるものがあるのではないでしょうか?現場を掻き立てるのも名監督のなせる技です

社畜モンキー
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ビジネスもチームで動くことが多く、低い目標・目的だと達成した際にチーム全体が燃え尽きた症候群に陥ることがあります。モチベーション管理は管理職・マネージャーの裁量たるものかと思います。

この名言はいずれも最後まで気を抜かないことが大切であるとの教えです。順調なときこそ何か足をすくわれることとなり、不幸な結果を招くこともあります。良く出来た結果を不幸な結果としないためにもくれぐれも注意を働くべきです。

「勝って兜の緒を締めよ」を表わす四文字熟語や慣用句

「最後まで気を抜かないように」を表わしたこの名言ですが、四文字熟語で表わすとどのような言葉となるのでしょうか?

油断大敵(油断大敵)

・油断は失敗のもと。大丈夫と気を抜くと大きな失敗が訪れてしまう。

伏寇在側(ふくこうざいそく)

・賊が身の回りに潜んでいることもあるので、気を抜かず注意した行動を取ること。

猿も木から落ちる

・木登りが上手な猿でも手を滑り落ちてしまうことがある。得意であっても最後まで気を抜かず事に励むこと。

弘法も筆の誤り

・書に優れた弘法大師でも字を間違えることがある。その道に長けた人でも間違いがある。

社畜モンキー
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最後まで気を抜くなとの意味ですが、ビジネスや私生活でも良く耳にする言葉です。ビジネスでさらりと口にできるように気を抜かずに使い方を覚えておきましょう。

「勝って兜の緒を締めよ」を英語で表現したい。

この名言を英語で表わすと

Don’t let your guard down even after a victory

勝利した後も警戒を怠らないでください

Never be proud of your success.

成功を決して誇りに思ってはいけません。

まとめ

今回は北条氏綱の「勝って兜の緒を締めよ」を取り上げてみました。生きるか死ぬかの戦国の世では判断1つが命取りであり、お家滅亡に直結するシビアな時代でした。

東郷平八郎が連合艦隊の解散式の締めくくりに用いたこの言葉。時のルーズベルト大統領は感銘を受け英訳した文章を将兵に配布したとも言われています。現代のビジネスシーンにおいてもその言葉が活きてくる環境が多いのではないでしょうか?

順調なときこそ気を引き締めて、、、この言葉を常に心に留めておきたいですね

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