モチベーション理論の基礎にあるマズローの社会的欲求。第3回は高次承認欲求の「自己実現の欲求」をプロ社畜が解説いたします
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モチベーション理論とは?
モチベーション理論とは1950年代より大きな発展をみせはじめ、現代では様々な理論が展開されています。その理論の多くは別々に展開されているわけではなく、他の理論を発展させたり相互関係を保っているものが多くなります。
今日に至る理論のベースとなっているものが有名な「マズローの社会的欲求」です。
モチベーション理論の概要は先日のブログにアップしましたご覧下さい↓
高次欲求とマインドインフレーション↓
高次欲求とは?
マズローの社会的欲求段階によると、人は低次欲求(生理的欲求・安全の欲求)が満たされるにつれ次第に高次欲求を望むようになります
言い方を変えると低次欲求が満たされるにつれ、高次欲求が満たされいない高次欲求不満が発生すると言えるのです。ではこの高次欲求不満とは一体どのような状態なのでしょうか?
少し考えてみましょう。
高次欲求不満状態
低次欲求と高次欲求
低次欲求である生理的欲求や安全の欲求段階で望まれるものは、おなかを満たすパンや安全に眠れる住まいでした。
これらが安定すると高次欲求である所属と愛の欲求、尊重の欲求へと移ります
この段階は承認欲求が強く働きます。つまり認められたいといった段階ですが、承認欲求にも高次と低次があります。
このことから
低次欲求は物質的な豊かさを望む段階であり
高次欲求は無形的な欲求を望む段階である
無形的な欲求を欲している段階といえます
高次欲求の正体
では無形的な欲求とはどのようなものでしょうか?
無形的な欲求である高次欲求はこれら
- 無形的
- 精神的
- 抽象的
- 包括的
- 全体的
- 利他的
6つのイメージで捉えるモノであるといえます
高次欲求は主観的に見ても緊急性が低く、きちんと認知されることも難しいです
私自身も未だうまく捉えられません・・・
これらは他の低次欲求と混同されてしまうこともあり、他者の意見やクセ感覚により勘違いされてしまいがちです。これらの欲求を正確に把握するためには、しっかりと自己に向き合い内面を深め、自分の欲求を満たしていく事が必要であるといえます。
自己実現の欲求
では、高次欲求の最高峰である自己実現の欲求段階とはどのような段階でしょうか?
この段階は自己の内面を深める一方で、良い外的な環境条件を持ち合わせている状態とも言えます。紛争地域の子供たちは低次欲求を満たす事さえままならない事も多く、日本などの先進国では比較的低次欲求は満たされ恵まれていると言えるでしょう。
環境条件(外的な環境条件)でも
- 家族
- 経済
- 政治
- 教育 が整っていること
この条件は必須とも言えます
その中で、いかに自己と向き合いこの外的環境をさらに好循環・好環境へと働きかける欲求段階、いわゆる精神的な豊かさを求める段階であるかのように思います
自己実現の欲求はどのように芽生えるのか?
この欲求段階は精神的な豊かさを求める段階であり、後天的に・いわゆる年齢を重ねるとともに現れていくものと一般的に捉えられています
- 社会的地位が向上するにつれ、地域貢献を行いたい
- 個人的特性を発達させたい
- 社会への貢献と公認の育成に努めたい など
社会の向上とその貢献意識が高まり、後任の育成への尽力と社会のさらなる発展性を追い求めていく終りのない欲求段階に入ります。有名経営者の自書本に出てきそうな事柄ではありますが、社会の発展が自身の商売へ潤いを与え・顧客へも貢献できる、昔から日本人にも根付いている 近江商人の三方よしに通ずるものがあると思います
近江商人の三方よし
売り手よし、買い手よし、世間よし
近江商人の「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方であり現在でも経営哲学として広く認知されて採用されているいる言葉です
このように昔から日本人は商売や会社勤め等を通じ、この自己実現の欲求を自然と学び体現してきたのではないでしょうか?
日々の仕事や業務を懸命にこなしていくことで、この自己実現の欲求が見えてくるかも知れませんね
まとめ
過去数回に分けてマズローの社会的欲求段階を順に取り上げていきました。
はじめは物質的な豊かさを求めていくものでありますが、順に満たされることで精神的な豊かさを追求し、自己実現の欲求へとつながります。
自己実現の欲求とは世間(社会)があり、その中で自身がいかに社会へ貢献することが出来るかを考えていく欲求段階であるかとも思います、その中で私たちが貢献出来ることもあるのではないでしょうか?
その実現を目標に向けて最終的な自身の姿を日々イメージし良い社畜ライフを送りましょう!