起業やベンチャー企業が失敗する原因とは?スタートアップの反省から学ぼう

起業することは、成功するための一つの方法です。しかし、ベンチャー企業の多くが、最初の数年で閉鎖されることが多いことは、あまり知られていません。実際、過去の調査によると、多くのベンチャー企業は最初の数年で閉鎖されるか、あるいは大幅に成長することができずに潰れてしまいます。では、なぜそんなに多くのベンチャー企業が失敗するのでしょうか?この記事では、失敗の原因について考えていきたいと思います。

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ベンチャー企業とは?ベンチャー企業の定義

ベンチャー企業に明確な定義はなく、あえて上げるとすれば

  • 創業まもない比較的若い企業
  • 成長意欲が高く、リスクを恐れない起業家が率いている
  • 製品・商品の独自性、事業の独立性、社会性、国際性のいずれかを持ち新規性がある

などがあります。

社会全体でのイノベーションを活性化させる為に、その活躍も期待されています

社畜モンキ
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イノベーションの活性化は社会に大きな効果をもたらします。国や自治体も活性化のために多くの補助制度を設けています

ベンチャー企業の成長ステージ

ベンチャーは企業までの準備段階から、以下の以下の様に部類分けする事が出来ます

各ステージには、それぞれにおける経営上の危機が潜んでおります。特に企業後まもない頃は企業体力(資金面など)が無いため、即倒産に至るケースも少なくありません。多くのベンチャーは技術などを強みに創業しますが、それだけで事業として成立することが難しく、コンセプトを明確にした事業計画を緻密に作り上げることが大切になります。

社畜モンキ
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起業後1年で廃業する個人事業主は約37%。つまり3人に1人は1年で廃業してしまうのが現状です。法人は5件に1件の20%だそうです。

なぜ企業やベンチャー企業が失敗するのか?

ベンチャー企業の失敗には、さまざまな要因が関与しています。その中でも、人材不足資金調達の問題は最もよく知られています。人材不足では、適切なスキルや経験を持つ人材を見つけることができず、業務が遅延したり、不適切な戦略を立てたりする可能性があります。また、資金調達の問題では、事業を拡大するための必要な投資ができず、市場競争力が弱まったり、企業価値が低下したりする可能性があります。

2016年にスタートしたイギリスのスタートアップ企業「Jawbone」は、フィットネスウェアラブルの製造や販売を手がけていましたが、2017年には破産申請を行いました。この企業が失敗した原因は、競合他社の存在製品の市場競争力の低下、そして顧客にとって魅力的な新製品の開発ができなかったことなどが挙げられます。

アメリカのスタートアップ企業「Theranos」は、血液検査技術の開発に注力し、評価額90億ドルを誇りました。しかし、検査技術の信頼性に問題があり、不正行為や誤った情報提供により企業の信用が失われ、最終的に破産しました。

これらはあくまでも失敗の原因の一例であり、他にもさまざまな要因があることを忘れてはいけません。以下で、失敗する原因について詳しく解説していきます。

社畜モンキ
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起業後はいわゆる、ヒト・モノ・カネが大きく不足します。自身の事業スピードに見合わない成長を行おうとすると、モノ・カネが不足し、事業がショートします。市場の見極めとともに、段階を経た成長が必要となるのです。

起業やベンチャー企業が直面する原因と課題

ベンチャー企業がイノベーションを実現し、事業として成立・存続させて行くには様々な関門があります。

デビルリバー(魔の川)

  • 基礎研究段階である
  • 研究段階から開発へと進めるか

社畜モンキ
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基礎研究を行ったものの、では実際にこの研究結果をどのように製品へ繋げるか?研究成果は出たものの、最終的に役に立つような製品へ繋がらないといったケースが多いのです

デスバレー(死の谷)

  • 開発の応用研究は出来たものの実際の製品化へ繋げることが出来ない
  • 応用研究と開発の間で資金や人材など十分に確保できない

社畜モンキ
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このデスバレーが最も厄介です。商品化・サービス化が見えてきたところで今度は資金が足りない、適当な人材がいないなどベンチャーの弱点とも言えます

ダーウィンの海

  • 事業化の後、市場へと投入された段階
  • 既存製品・サービスとの競争が起こります
  • 市場競争に打ち勝つことが必要

社畜モンキ
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市場に投入し売り上げを上げなければ話になりません。投入した製品・サービスの認知、販促を積極的に行い経済活動を行います。

ベンチャー企業のステージ

起業やベンチャー企業の失敗を回避するための方法

先ほどの関門を潜り抜け、失敗を回避するためには、以下のような方法が必要です。

  • 適切な市場調査とリサーチ事業を開始する前に、市場調査やリサーチを十分に行い、ニーズや競合環境などの情報を収集することが重要です。
  • 優れたビジネスプランの策定 ビジネスプランをしっかりと策定し、目標や戦略、リスクやチャンスなどを明確にし、それに基づいた戦略的な判断が必要です。
  • リスク管理の徹底 事業を行う上でのリスクは必ず存在します。そのため、リスク管理の徹底が必要です。具体的には、リスクの予測や防止策の検討、リスクを回避するための手段の確保などが必要です。
  • 経営陣の強化経営陣の強化は、事業の成功にとって非常に重要です。経験豊富でリーダーシップのある人材の採用や、アドバイザーの活用などが効果的です。
  • 継続的な改善と成長事業を始めた後も、継続的な改善と成長が必要です。顧客ニーズに合わせたサービスの提供や、新たなビジネスモデルの開発など、常に進化を続けることが重要です。

これらの方法を実践し、失敗を回避し、事業の成功に向けて取り組むことが大切です。

起業後の資金調達が大切。

デスバレーやダーウィンの海を乗り切るには多様な資金調達が必要でもあり、調達先を確保することが必須とも言えます。ここでは主な資金調達方法を上げていきます。

ベンチャーキャピタル

上場を見込めるベンチャーに出資し、将来的に株式公開(上場)した際に株式を売却して大きな利益獲得を目的とした、投資会社や投資ファンドのことを指します

ビジネスエンジェル

ベンチャー希望者や企業したなりに対して出資という形で資本参加する人・企業のこと

資金面で支援するとともに、それ以外にも企業の成長のための支援も行うことも多いです。

スイートマネー

自身や家族・友人からの株式出資による資金のことです。

金融機関からの融資

金融機関からの借り入れによる資金調達のことです

公的な資金支援・補助

政府系中小企業金融機関による融資や貸し付け制度など

  • 創業支援
  • 経営革新支援
  • 中小ものづくり高度化法
  • マル経融資など
社畜モンキ
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日本は起業に対する意識が低く、68の国と地域の中でも最下位の水準です(総合企業活動指数)。企業が増えるにつれて付加価値は増していくので、経済が活性化する事を国も望んでいるのです。それだけ保証も手厚いと言うことですね。

総合起業活動指数とは?企業意識が低い日本?

総合企業活動指数とは、成人人口100人当たりの起業家の人数。

 起業の具体的な準備をしている人、仕事(会社内)で新たなビジネスやベンチャーの準備をしている人、現在起業しオーナー・起業家である人の合計を成人人口100当たりの人数で示したものを指します。

社畜モンキ
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この指標は国の経済力が大きく影響しているともされています。経済力が乏しい国では雇用が見込めないため起業する人が多く、経済が強い(豊かな)国ではベンチャー思考が高いため数値が高くなります。失われた30年とも言われる日本が低水域なのも妙に納得してしまいますね。

まとめ

今回はベンチャー企業のスタートアップをまとめてみました。スタートアップにおいて最も注意する点は「デスバレー」と言えます。開発に手間取りその結果、予定よりも時間(コスト)がかかり資金がショートしてしまうことも少なくありません。国の支援制度もある程度充実していますので、有効に活用されることもご検討いただければと思います。

それではみなさま良い社畜ライフを!

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